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富士学ブログ
公立高校入試について(倍率編)
2021年03月05日
3月3・4日は県下一斉の公立高校の入試でしたね。公立高校の全体倍率が0.99と今の入試制度に変わってから過去最低の倍率だったようです。“それならチャンス!”と喜んでもらっては困ります。
なぜなら、静岡高校をはじめとする進学校では倍率は下がってはいません。むしろ静岡高校に至っては定員数が減ったので例年より倍率は大きく上がっています。(1.11⇒1.28)
また、科学技術の情報システム科の倍率が2.28で県下で一番高かったですが、これは定員40という少なさと、時代のニーズによるものでしょう。
では、なぜこのように倍率が下がっていない高校がある中、全体倍率が大きく下がったのでしょうか。
それは、普通高校で中間くらいに位置している学校が軒並み倍率を下げているからです。静岡市の学区で言えば“静岡西高校”です。例年、あまり人気はない数値でしたが、今回の昨年0.74から0.54と大きく下がっています。(※静岡西高校も静岡高校と同様、定員数は減ってるのにです。)この要因としては“私立高校の無償化”が大きく関わっているのでしょう。同じくらいの授業料で進学実績がそれほど良くない公立高校に行かせるくらいなら手厚く指導してくれる私立高校に行かせた方が良いという考えのご家庭が増えたのでしょう。。。。
4歳と1歳の娘を持つ親の私としては考えさせられる入試倍率の結果でした。
~次回 2021年度公立高校の入試問題 分析~
来週、アップさせて頂きます。
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